【有機化学】2,4-ヘキサジエンへのHCl,H2,Cl2の付加とその理由

2,4ヘキサジエンは、4種類の共鳴構造をとっている。 反応を考えるときはこの四種全てを頭に入れておかなくてはならない。 以下、この図に従って説明する。 2,4ヘキサジエンへのHCl(塩化水素)の付加 2,4-ヘキサジエンへのH2(水素)の付加  触媒:Pb(プラチナ) 2,4-ヘキサジエンへのCl2(塩素)の付加 溶媒: CCl4 •なぜ溶媒にCCl4を使うのか?→Cl2と反応を起こさないから。(他のエーテル等は反応を起こしてしまう)

【有機化学】立体障害により反応速度が加速される例とその理由2つ(メチル基 CH3 H R1 R2 R3 ラジカル 窒素 生成)

以下の反応で、R1,R2,R3の組み合わせを考える。 なぜ、RがCH3のときに反応速度が速くなるのか? 理由2つ •ラジカルがより安定になるから •ラジカルが生成するときRCR角が109から120になるとき、Rが大きいと立体障害で反応が進みやすいから。

【有機化学】アルケン、アルキンへのラジカルの付加( Br メチルヘキセン 臭素 共鳴 構造 CCl4 NBS )

Brの付加(溶媒はCCl4) Brのラジカルの付加 生成物が2種類存在する理由: ラジカルの共鳴構造が二つあるため CCl4ラジカルの付加 NBSの付加 HBrのアルキンへの付加(マルコフニコフ則に従う) HBrラジカルのアルキンへの付加(立体障害が少ない所から付加する)

【有機化学】ラジカルとアルケン(ジメチルエチレン)の反応による臭素(Br)の付加とそれにおける電子移動

準備するもの ROORを入れる理由は、紫外線を吸収して最初にラジカルになりやすいのでこれを用いる。 このラジカル基が他の分子を攻撃してラジカル反応が起こる。 以下のように電子が動き、反応して、1-ブロモ-2,2-ジメチルエチレンが生成する。 上のように、残った Br がそのまま次の反応に使われる(連鎖反応)

【有機化学】ラジカル分子の安定さを決める要素: 共鳴

ラジカルの安定さを決める要素には共鳴の他に ラジカルを持つ原子の電気陰性度、 原子の大きさ、 軌道の安定さ がある。 以下のようなラジカルの安定性の関係式が成り立つ。 •理由 ①について、以下の図のように、ラジカルが共鳴構造をとることができ、自由度が広がるので安定になる。 ②については、さらに炭素原子が増えるので、共鳴による自由度が広がり安定になることがわかる。 ③については、以下のように大規模な共鳴構造を取れるのでより安定。 ④については、さらに大規模な共鳴構造...

【量子力学】Ehrenfestの定理とシュレーディンガー方程式から説明する古典力学(分かりやすい 簡単 テスト対策 シケプリ 大学)

で求めた以下の関係式を、Efrenfestの定理とよぶ。 この関係式は、古典力学と類似している。 どのような条件で、同じになるのだろうか? 古典力学と違う点は、 である点である。 古典力学が成り立つためには、 が成り立たなくてはならない。このときの条件を調べる。 nが0のときは自由粒子、nが1のときは一様な力場、nが2のときは調和振動子であり、これらの場合に波束の中心は古典力学と全く同じ振る舞いをすることがわかる。 身近な物理現象においては、ポテンシャルVは十分に局在しており、変...

【量子力学】定常状態のシュレーディンガー方程式(わかりやすい 大学 講義 シケプリ)

定常状態とは? ポテンシャルVが時間に依らない状態のこと。 定常状態のシュレーディンガー方程式は簡略化出来、容易に解けるため授業の題材になりやすい。 でHが時間を含んでいないので、 シュレーディンガー方程式 に代入すると、 となり、左辺にf、右辺にφのみが含まれる式になった。 エネルギーを一定であるとすると、 左辺=Eφをとき、 となる。 右辺は時間を含まないシュレーディンガー方程式 従って、時間に依らないシュレーディンガー方程式の解は となる。