【有機化学】アルケンの臭素化11.38 演習

以下の化合物をCCl4存在下でBr2と反応させたときの生成物を考える。 1-ペンテン Cis-2-ペンテン cis -3-ヘキセン trans-3-ヘキセン (R)-3-メチル-1-ペンテン

【有機化学】エポキシ化の反応機構(電子の動き)とエポキシからのアルコールの生成 11.4

•エポキシドとは オキシランともいう、安定な三員環  •生成の反応機構 ペルオキシ酸とπ結合を合わせると起こる。 •エポキシドの反応性→酸と塩基性条件により異なる 酸と求核性試薬に入れると メチル基が電子を供与し、陽性が高くなっているので、求核性試薬はメチル基により多く置換されている炭素に結合する。 アルカリと求核性試薬に入れると SN2likeな反応を起こし、立体障害の少ない方に結合する。

【有機化学】π結合のオキシ水銀化(水銀の求電子付加)の反応機構 11.3

電子の動きによる反応機構 なぜオキシ水銀化のような操作をするのか? 水銀を水素化ホウ素ナトリウムによりHに置換すると、アルコールが得られる。 従って、マルコフニコフ則に従う生成物を得ることができる。 ヒドロホウ素化のカチオン中間体によるアルコール生成(以下参照)の方が簡単であるが、 赤枠で囲った部分の転移において、他の安定な物質が出来るので、副生成物が多い。 一方、オキシ水銀化は反応による副生成物が無い点で、有用。

【化学熱力学】カルノーサイクルのエントロピー変化

カルノーサイクルは以下のような操作を滑らかに行うサイクルである、 いま、断熱過程では熱量の出入りがないのでエントロピー変化は0 t=t2の等温過程において、エントロピー変化は変化した熱量をq2として、 同様に、1の等温過程でも表し、系全体でのエントロピー変化は となる ここで、熱量をtの関数で表すと、 となる。 が成り立つので、系全体のエントロピー変化は0になることがわかった。

【化学熱力学】高校1年生でもわかるエントロピーの定義、クラウジウスの不等式、孤立系でエントロピーが減少できないことの証明

エントロピーの定義 化学熱力学におけるエントロピーは、熱量変化を定量的に表すために、変化した熱量を系の温度で割ったものである。変化した熱量が系で占めていた濃度のようなもの。(温度100000Kの系を99999Kにするのと、温度1Kの系をの系を0Kにするのとでは、どちらが系にとって影響が大きいだろうか) クラウジウスの不等式 ある系と接触する系を考え、ある系のなかである過程が起こるとすると、 熱力学第二法則(観測事実)より、系全体で が成り立つので、 接触する系から入って来た熱量をq、...

【化学熱力学】高校一年生でもわかる「トムソンの原理」「クラウジウスの原理」「熱力学第二法則」「第二種永久機関」「効率」「1以下」「なぜ」「理由」

•トムソンの原理 ある熱源からとった熱を全て仕事に変えるサイクルは実現しない。 •クラウジウスの原理 低温の系Aから熱をとった時、他の系に移す以外に、低音の系Aを変化させないことはできない。 •熱力学第二法則 トムソンの原理とクラウジウスの原理を合わせたもの。 これは観測事実であり、何らかの数学的操作によって導かれるものではない。 したがって、深く考えずにそのまま受け入れよう。 ここで、具体例をあげてトムソンの原理を考えてみる。 トムソンの原理が成り立たない、上の図のような機関...